Unity MCP Server

Unity ゲームエンジン統合のための Model Context Protocol (MCP) サーバーです。このサーバーにより、AI アシスタントが Unity プロジェクトと対話し、ビルド、テスト、プロファイリング、Unity アプリケーションの管理のためのツールを提供します。

機能

コア機能

• Unity コマンド実行 - Unity コマンドライン操作の実行
• プロジェクトビルド - 複数プラットフォーム向けの Unity プロジェクトビルド
• テスト実行 - Unity テストの実行（EditMode/PlayMode）
• プロジェクト情報取得 - Unity バージョンとプロジェクトの詳細情報取得

開発ツール

• スクリプトコンパイル - プラットフォーム固有の設定での Unity スクリプトコンパイル
• C# プロジェクト生成 - IDE 統合用の .csproj ファイル生成（Visual Studio、VSCode、Rider）
• アセット管理 - Unity アセットの更新と再インポート
• スクリプティング定義 - 条件付きコンパイルシンボルの設定

パフォーマンス分析

• Unity Profiler - 設定可能な期間とディーププロファイリングでパフォーマンスデータをキャプチャ
• Frame Debugger - フレームレンダリング統計のキャプチャ（ドローコール、バッチ、トライアングル）
• メモリスナップショット - Unity Memory Profiler での分析用メモリ使用量キャプチャ
• ログ分析 - Unity Editor とビルドログの読み取りと分析

インストール

# リポジトリのクローン
git clone https://github.com/yourusername/unity-mcp-server.git
cd unity-mcp-server

# 依存関係のインストール
npm install

# プロジェクトのビルド
npm run build

設定

環境変数

• UNITY_EXECUTABLE - Unity 実行ファイルへのパス（オプション、設定されていない場合は自動検出）

自動検出

サーバーは Unity インストールを自動的に検出します：

• Windows: 一般的な Unity Hub とスタンドアロンインストールパスをチェック
• macOS: Applications フォルダ内の Unity.app を検索
• Linux/WSL: 実行中の Unity プロセスを検出し、パスを適切に変換

使用方法

サーバーの起動

# プロダクションモード
npm start

# 開発モード
npm run dev

利用可能なツール

unity_execute

Unity コマンドライン操作を実行します。

{
  "command": "-batchmode -quit -logFile output.log",
  "projectPath": "/path/to/project"
}

unity_build

指定されたプラットフォーム向けに Unity プロジェクトをビルドします。

{
  "projectPath": "/path/to/project",
  "buildTarget": "StandaloneWindows64",
  "outputPath": "/path/to/output"
}

unity_compile

Unity スクリプトをコンパイルし、アセットを更新します。

{
  "projectPath": "/path/to/project",
  "platform": "StandaloneWindows64"
}

unity_generate_csproj

IDE 統合用の C# プロジェクトファイルを生成します。

{
  "projectPath": "/path/to/project",
  "ide": "VSCode"
}

unity_run_tests

オプションのフィルタリングで Unity テストを実行します。

{
  "projectPath": "/path/to/project",
  "testPlatform": "EditMode",
  "testFilter": "MyNamespace.MyTestClass"
}

unity_profile

パフォーマンスプロファイリングデータをキャプチャします。

{
  "projectPath": "/path/to/project",
  "duration": 30,
  "deepProfile": true,
  "scenePath": "Assets/Scenes/MainScene.unity"
}

unity_frame_debugger

フレームレンダリング統計をキャプチャします。

{
  "projectPath": "/path/to/project",
  "frameCount": 10,
  "scenePath": "Assets/Scenes/MainScene.unity"
}

unity_memory_snapshot

分析用のメモリスナップショットをキャプチャします。

{
  "projectPath": "/path/to/project",
  "outputPath": "/path/to/snapshot.snap"
}

unity_refresh_assets

Unity にアセットの再インポートを強制します。

{
  "projectPath": "/path/to/project",
  "assetPath": "Assets/Textures"
}

unity_set_defines

スクリプティング定義シンボルを設定します。

{
  "projectPath": "/path/to/project",
  "defines": ["DEBUG_MODE", "ENABLE_LOGS"],
  "platform": "Android"
}

WSL サポート

サーバーは WSL（Windows Subsystem for Linux）環境を完全にサポートしています：

• WSL 環境を自動的に検出
• Windows と WSL パス間の変換
• WSL から Windows Unity を実行するために cmd.exe を使用
• Windows 側で実行中の Unity プロセスを検出

ビルドターゲット

サポートされているプラットフォーム：

• StandaloneWindows64
• StandaloneOSX
• StandaloneLinux64
• Android
• iOS
• WebGL

パフォーマンス分析

プロファイラーデータ

Unity Profiler は以下をキャプチャします：

• CPU 使用率とフレームタイム
• GPU パフォーマンスメトリクス
• メモリアロケーション
• スクリプトパフォーマンス（ディーププロファイリング使用時）

Frame Debugger 出力

フレーム統計には以下が含まれます：

• ドローコール
• バッチ
• トライアングル数
• 頂点数
• レンダリング時間
• SetPass コール

メモリスナップショット

Unity Memory Profiler パッケージと互換性があり、以下の分析が可能：

• マネージドオブジェクト分析
• ネイティブアロケーション追跡
• メモリリーク検出

エラーハンドリング

サーバーは以下を含む詳細なエラーメッセージを提供します：

• コマンド実行ステータス
• Unity の stdout/stderr 出力
• ファイル操作結果
• 長時間操作のタイムアウト処理

開発

プロジェクト構造

unity-mcp-server/
├── src/
│   └── index.ts        # メインサーバー実装
├── dist/               # コンパイル済み JavaScript 出力
├── package.json        # Node.js 依存関係
├── tsconfig.json       # TypeScript 設定
└── README.md          # このファイル

ソースからのビルド

# 依存関係のインストール
npm install

# TypeScript コンパイラの実行
npm run build

# ホットリロード付き開発モードで実行
npm run dev

要件

• Node.js 18 以上
• Unity 2019.4 以上
• TypeScript 5.0 以上